【今週は1名様ご入会!】

Hiroの投資銀行サロン週間レビュー No138

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今週は1名様にご入会いただきました。
深く御礼申し上げます。
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また、先週のリアルイベントは過去最多の13名様ご参加いただき、重ねて御礼申し上げます。
今週はリアルイベントに係るGREEのIPOと事業再編についてお話しました。
個人的にはGREEのIPOはその創業背景、ビジネスモデル、業績の伸長、資本政策、Valuationすべてにおいて、この後の5年くらいのIPOのロールモデルになったと考えています。そのくらいエポックメイキングなIPOでした。
表①は創業からの業績推移です。既に昨対何パーセントという議論が意味をなさないほど、その業績の伸びに、周りは圧倒されました。昨日の通り、売上3億円台の頃に、いろいろとお付き合いをさせていただきましたが、3億の次が20億円、その次が130億円、その次が350億円というのは、内部管理はほぼ追いつかないかったのは、容易にわかる話で、どれだけハードな仕事ぶりだったか、想像に難くありません。

また、類似はmixiとDeNAです。
今後SNSよりも課金型ゲームで収益を上げるとは言え、マーケットの類似企業はほぼ、mixi、DeNAという理解であり、当時のmixiの予想PERは38倍で、DeNAは15倍でした。
テクニカルな話になりますが、表➂のPERマルチプルのValuationは株価を決め打ちにするのでなく、必ずレンジで取ってください。最後の横長の表の縦軸は予想当期純利益を上下に振り、横軸はPERを類似業種をベンチマークとして、横に振っています。そして真ん中の数字がMcapです。ですから、当初GREEはMap720億円でした。

しかしここで疑問が生まれます。

表②でGREEの営業利益率は約60%であり、mixiは30%、DeNAは40%超と比べて、GREEは圧倒的にアウトパフォームしています。特にmixiの2倍の利益率です。これは、売上の伸長がmixiと同じであれば、EPSは2倍になっていくということです。普通であれば、この利益率を勘案し、PERはmixiの2倍の70倍くらいついてもおかしくありませんでしたが、結果的にはPERはmixiの6掛けの23倍でした。

これはなぜか?

あくまで個人的な見解ですが、当時リーマンショックによるマーケットの需要が想像付かないため、マーケットリスクを織り込み、IPOディスカウント50%になったと考えています。それでもGREEはIPOを優先させました。

結果的に、3300円の公開価格は初値5000円となりMcapは1100億円を超しました。これはPER34倍となり、ほぼmixiと同水準となります。

そういった意味で、GREEのIPOディスカウントは個社のリスクではなく、マーケットリスクを織り込んだ結果としてのValuationだったと理解しています。

また今週から「ハゲタカ」が始まりました。
当時銀行に在籍し、不良債権処理に苦しみ、今はファンド業務を行っている自分としては、前回のNHKは忘れられないドラマでした。

今回はある程度エンタメに振っている部分もあり、それはそれとして楽しみながら、ハゲタカで出て来るバルクセール、民事再生法、ビッド等を解説していきたいと思います。

来週もよろしくお願いします。

今週のサマリー

【サロンonly】

7/17 事業再編の切り口
717 GREEのIPO時のValuationについて
7/18 GREEの資本政策 プレマネーValuationのすごさ
7/18 GREEの資本政策 プレマネーValuationのすごさNo.2
7/19 不良債権のイントロダクション
7/19 コングロマリットディスカウント
7/20 ハゲタカ第一話

【フィナンシャルトピック】

7/17 国際会計基準の採用企業増加 時価総額で3分の1 海外M&Aの増加反映
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33023560V10C18A7MM8000/

【Blog】

7/18
【バリュエーションが大幅に上昇。2018IPO上半期総括 】
http://hirotanaka.net/archives/52079281.html