投資銀行サロンでは当然プライベートエクイティ(PE)の話もしています。

カルソニックカンセイをコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が買収するわけですが、このKKRというファンド、やはり一目置かれています。1310億ドル(13兆円)の運用ファンドです。

 

ヘンリー・クラビス氏は映画「ウォール街」のゴードン・ゲッコー(M.ダグラス)のモデルになった人物とされています。RJRナビスコはMBAファイナンスケースで出てきますね。

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KKRで検索すると国家公務員共済組合連合会KKRが出てきて、竹橋のホテルが出てきます。「KKR ファンド」と入れないと出てきません。

このKKR、2010年にNYSEに上場しています。
株価を見ながら株式を発行し、ファンドの資金確保に動くとみられると言われています。

ファンドの上場には2種類あり、ひとつはファンドそのものの上場。REITなんかはこちらですね。
そしてもう一つはファンド運用会社(いわゆるゼネラルパートナー/GP)の上場です。これが今回のKKRであったり、Blackstoneであったりします。

ファンドそのものの上場は、従来流動性の少ない(PEに限って言えば契約期間はほぼ拘束)資産であるため、換金性に乏しいことから機関投資家の投資しか現実的でないため、それを解消するための方法ですね。これは概ね理解出来る。

一方で運用会社そのものが上場する意味合いは何か?
 

一つには信用力ということでしょうか?
 

上場することで、一定の監査・審査が入っているわけで、ガバナンスの有効性やGPの財務資料を開示することで、GPの倒産リスクを減らすことが出来るということでしょうか?

基本的にGPはファンドそのものから倒産隔離はされていますが、現実的には倒産したGPのファンドを他のファンドが別途運用することは困難です。
 

それはある意味、建設中のゼネコンが倒産した場合、他のゼネコンが引き継ぐのではなく案件そのものが頓挫するのとある意味似ていますかね。
 

他には、むしろこちらが重要なのですが、自己投資(プリンシパル投資)が出来るということですかね。当然ファンドとの利益相反は確認しないといけませんが。別途、投資銀行業務を行うに当たって資本を厚くしておくということも考えられるかもしれません。

海外にはこのような証券会社でない上場投資銀行があるのですが、GCAサヴィアンが近いかもしれませんが。日本ではまだ見られません。SBIグループは近いかも。
 

いずれにしろ、 買収ファンドの事業環境は好調であり、KKRジャパンは20006年の立ち上げでしたが、2010年にようやくインテリジェンスを買収し、日本での第1号の投資案件となりました。

その後、パナソニックヘルスケア、パイオニアの子会社を買収し、今回のカルソニックとなります。
 

最初のジャパンデスク代表の蓑田氏は元みずほコーポレート銀行常務執行役員で、レバレッジドファイナンス部長として、当時のみずほCBのシンジケートローン組成額をリーグテーブル1位にした方です。KKRに入社するにあったってクラビス氏から直で電話で誘われたのは伝説となっています。

現在の会長は元東証、そして産業再生機構CEOの斉藤氏ですね。いずれにしろ大物好きのKKRです。

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