日経の報道によれば、 コカ・コーラグループとキリンホールディングス(HD)
は清涼飲料事業で資本業務提携する方針を固めた。

 

コカ・コーラとキリンHD提携 清涼飲料、物流・原料調達で 

相互に出資 コスト削減で脱・消耗戦 

http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20161026&ng=DGKKASDZ25I7E_V21C16A0MM8000

 

グループ同士で数%ずつ株式を持ち合い、物流と原料調達で連携するのが目的。

 


少し清涼飲料業界を見てみる。

■国内市場は成熟、販売チャネルは自販機が減少 

 

国内清涼飲料水市場は成熟しており、国内の飲料市場は、前年度比98.1%の4兆9,350億円(メーカー出荷金額ベース) と 5 年振りに前年度実績を割り込んだが、基本的には横ばいである。
 

 カテゴリー別に市場をみると、多くのカテゴリーで前年度を下回ったものの、豆乳や栄養飲料(エナジードリンクを含む)、ミネラルウォーター、日本茶飲料については成長。豆乳は、健康・美容志向の高まりを受けて好調を維持しており、栄養飲料(エナジードリンク含む)はビタミンなどの栄養補給や二日酔い予防や眠気覚ましなど特定の効果・効能が期待される商品が増加している。

 

販売チャネル別では、自動販売機における市場の縮小が大きく、ここ10年で20%近くシェアを落とす一方、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの小売店市場は比較的堅調で、ほぼ横ばいで推移している。

 

結果、チャネル毎の販売シェアは、スーパーマーケット35%、コンビニエンスストア20%、自動販売機34%、その他11%であり、一方で収益性は、スーパーマーケットでは、価格競争により単価の下落が激しく、他チャネルと比較して収益が低い傾向にあり、従来まで定価販売を基本としていたコンビニエンスストアでも、2007年以降プライベートブランドの台頭により単価が下落しており、小売チャネル全体で価格競争が進行している状況となっている。

 

これに対して自動販売機は定価販売となるため、利益率が高くなる傾向にあるが、近年はコンビニとの競争の中で100円や、80円の飲料の値段にしている自販機も多くなってきている。設置や運営にかかる固定費が嵩む自動販売機は、依然として小売よりは利益率が高いものの、各社で1台あたりの売上向上とコスト低減に向けた動きがみられ、今回の提携はそのコスト削減を狙ったものであろう。

 

清涼飲料業界は国内市場が頭打ちの中、昨年はサントリーによるJT飲料部門の買収、2012年にアサヒがカルピスを買収、2011年にシェア12位のサッポロ飲料が10位のポッカコーポレーションを買収するなどしている。
 
 
アサヒ、カルピス買収で思うこと~やはりブランドが立っていることは重要
 http://lineblog.me/hiro_tanaka/archives/51949668.html

 

今後も引き続き、国内市場の再編があると思われ、動向に注目したい。

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