先週末、石川県の山代温泉に行って来た。
本来なら温泉旅行記でも書くところか。


40797266.jpg
f1618c41.jpg
46cf80ae.jpg



もう8年くらいやっている大学院のファイナンスのアルムナイのイベントの一つとして、
昨年の冬から温泉地で一泊の合宿を始めた。
全国から現地集合で、集中的にファイナンススキルを高めようという意図で始めたイベントだが、
これが実はかなりのコンテンツになるのではないかと思い始めている。

こう見えても、出版社から原稿料をいただいて、ウェブに拙い文章を掲載していただき、有料サロンも開設し、
個人の方から決して安くはないお金をいただいている身である。
読者、メンバーにとって、何が価値あるコンテンツなのか、何によって気持ちがフックされるのか、日々考えているつもりだ。

その割には、田中のコンテンツは面白くないなあと思われているかもしれないが(苦笑)

今まで、過去8年、このアルムナイでは、日々のファイナンストピックに対する個人的な感想を書きつつ、年に2回程度、その時々のテーマ(昨年で言えば日本郵政上場)に対するオリジナルのコンテンツpptを作成し、それを東京の教室で一方的にプレゼンしていただけだった。

もちろんそれだけにしても、このアルムナイが今もアクティブであるのは、単に毎回ゲストを呼んで集客するのではなく、あくまでオリジナルのコンテンツを提供していったことで、アルムナイにその経験知が蓄積され、それを自己資本として安定的な運用が出来ていたからである。

しかし、今年2016年に入って、急激にそのコンテンツの形態、クオリティが変化していることを感じている。

一言で言えば、「共感力」ということか。
今までは割と一方的にpptを送って説明していたが、
最近オーディエンスの反応が悪いことが気になっていた。
要は学校の授業と同じ状態だったのである。

そんな中、昨年と今年の冬、合宿行ったわけだが、2回とも大盛況のうちに終わった。

必要な情報のほとんどは、ウェブで取得できる時代である。
そういう時代だからこそ、大事なのはリアルでの共感、その希少性だということなのだ。

合宿はあえて東京から遠い温泉地にする。
そこには、
・旅先の駅の印象
・二階だと思ったら四階だった旅館
・浴衣で上座がある大広間の宴会
・乾きものと缶ビールで暴言吐きまくりの二次会
・必ず食べ過ぎてしまう朝食
・何故そこにいるのか的な大観音像
・そしてみんなで最後に食べる昼食
・爆睡のまま終点までつく新幹線

a5523b4e.jpg
e1225600.jpg
b346be19.jpg
e5e6dc9d.jpg


引き続き参加者募集中! Hiroの投資銀行サロン



































これがすべてコンテンツなのだ。
そこにあるのはライブ感、リアル感(手触り感)、そして「再現性の無さ」だ。

そこには帰路に着いたら、誰かに話したくなる各々のストーリーが必ず存在する。
ここに本当の価値があるのだ。

ただし大事なことが一つある。
そこには作り手(この場合は私)の、今までの経験から来る人生観が反映されていないと、魅力が半減するということだ。

それは「教科書的な正しさ」を語れということではない。
その人の成功も失敗も手触り感を持って伝えるということだ。
そこには(盛っていない)等身大の作り手がいないとダメだということである。

要は横山やすし師匠、立川談志師匠、野坂昭如氏が、なぜあれだけ世間から愛されたかということなのだ。

そういった意味では、
ppt やexcel そのものは既にコンテンツではなくツールに過ぎない。
コンテンツは再びtextとともに動画(この話はまた別に書く)にシフトしつつある。

この時代にこれからも価値あるコンテンツを提供していくために、試行錯誤していく日々を続けて行きたい。

そんな2016年1月である。