さて、報道によれば、国内生命保険2位の日本生命保険は、同8位の三井生命保険を買収する方向で最終調整に入りました。

これを見て思うのは、三井生命は、よほど住友生命と一緒になることを嫌がっていたのかなと思います(笑)

しかし、最近金融の買収が多いですね。

Valuationですが、生命保険なので、資産でどの位収益を稼ぐかというPBR的な評価が望ましいと思われます。

最近では生命保険会社の指標としてEEVが適用されることが多くなりました。
 EEVとは、European Embedded Value(ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー)であり、2004年に欧州大手保険会社各社の財務責任者のCFOフォーラムによって制定された企業価値の算定基準です。

EEVは企業価値を算定する際、金融市場にて実際に取引されている金融商品と整合性をとりながら、保険会社の資産および負債から発生するキャッシュフローを総合的に評価するというアプローチを採ります。

 具体的には、バランスシート上の純資産額に必要な修正を加え算出した「修正純資産」および各保険会社が保有する保険契約から発生する事が見込まれる将来の「税引後利益」を合計し、その中の株主持分より企業価値を算出します。 

日経によれば、日本生命の今回の買収額が3000億円~4000億円なので、3500億円として、それが保有比率の8割ですから、企業価値は3500÷0.8=4375億円です。

それでValuationとしては、三井生命がEEVの何倍買われているか、見てみると
三井生命のEEV(2015/3期)は7450億円なので

4375 ÷ 7450 = 0.58倍 です。

第一生命
株式時価総額 24,972(2015/8/25 )÷ 57,796 (2015/3期) = 0.43

T&D HD 
株式時価総額 10,576(2015/8/25) ÷ 20,298(2015/3期) = 0.52

なので、ここ連日の株価下落を勘案すると
まあ、許容範囲かなと考える次第です。

いずれにしろ、買収の成功を祈りたいと思います。

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