昨日の日経の記事ですが、「日清食HD、安値更新呼んだ3つの失望」として、
日清食品の株価が安値更新となった理由として、

1.中国事業の成長鈍化

2. 円安の加速

3. 
会社側が株主還元に対する姿勢の変化を示さなかったこと 

と書かれていますが、本当にそうなのでしょうか? 
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株式時価総額 
※SPEEDAでデータ抽出、弊社にて作成 

上のグラフは食品メーカー時価総額上位5社のこの一年間の株価パフォーマンスと、株式時価総額推移です。 
確かに日清食品だけが、TOPIXに対してアンダーパフォームしており、一年前は味の素の次だった、時価総額もいつの間にか最下位となっています。 

では、日清食品のセグメントを見てみましょう。 

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日清セグメント営業利益
※SPEEDAよりデータ抽出、弊社で作成

上のグラフは各セグメントの売上高と営業利益推移です。 

日経では、中国事業の伸び悩みと書いてありますが、 
売上・利益、利益率共に成長軌道は維持しています。 
一方で、明星食品と低温事業が不振の中心であり、中国事業は売上利益ともに15%成長で円建てでの利益率は変わっていません。 

 以下決算短信より抜粋 

② 明星食品
明星食品㈱の販売状況は、袋めん類では、「明星 チャルメラ」シリーズの売上が伸長したことに加え、平成27年3 月にリニューアル発売した「明星 中華三昧」シリーズの売上が好調でした。カップめん類では、「明星 一平ちゃん夜 店の焼そば」シリーズの売上が堅調に推移しましたが、価格改定直後の落ち込みも影響して、全体としては売上減とな りました。利益については、原材料費や減価償却費、物流費が増加した影響で前年を下回りました。 この結果、報告セグメントにおける明星食品の売上高は、前期比0.9%減の391億91百万円となり、セグメント利益 は、前期比27.5%減の14億24百万円となりました。 

③ 低温事業 
日清食品チルド㈱の販売状況は、主力ブランド「行列のできる店のラーメン」を中心としたラーメンジャンルが大き く伸長し、加えて「お好みソース」を新たにラインアップした「日清の太麺焼そば」シリーズも引き続き好調に推移 し、前期比で売上増となりました。日清食品冷凍㈱の販売状況は、具付きラーメン類、焼そば類を中心に売上が伸長しました。特に、平成26年9月にリ ニューアル発売した「冷凍 日清具多」シリーズの「辣椒担々麺」や「冷凍 日清中華 上海焼そば」の売上が好調でし た。スパゲッティ類については、平成26年12月の冷凍パスタ商品回収の影響があったものの前期をやや上回りました。 利益については、原材料費や物流費の増加、冷凍パスタ商品回収による影響などで、前期を下回りました。 この結果、報告セグメントにおける低温事業の売上高は、前期比3.4%増の566億26百万円となり、セグメント損益 は、前期比6億76百万円減少の2億3百万円の損失となりました。 

⑤ 中国地域 
中国地域は、中国大陸市場での販売エリア拡大(華北・東北・西南地区)と大都市を中心にターゲットに合わせた商 品アプローチが功を奏し増収増益となりました。特に中国版カップヌードル「合味道」は、シンプルかつスタイリッシ ュな都市型商品として若者の間で認知度が高まり、新規販売エリアを含め、華東・華南地区を中心に売上が伸長してお ります。 この結果、報告セグメントにおける中国地域の売上高は、前期比15.4%増の345億9百万円となり、セグメント利益 は、前期比15.2%増の32億77百万円となりました。 

あと、円安はある程度、どこの食品メーカーもそうでしょうし、この株価のアンダーパフォームは以前からのもので、株主還元の説明不足からくるものでもなさそうです。

日経の解釈には若干の疑問を感じた次第です。

日清食品、引き続き頑張って欲しいです。

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