評判がいいので、「永遠の0」を見てきました。ネタバレ注意です。

それなりに見応えはあるのですが、どうしても最後までわからなかったことがあります。

あれだけ生きていくことを希望していた宮部(岡田准一さん)が、なぜ特攻を志願したのかということ。次々と教え子が死んでいく様に嫌気がさして、ではちょっと腹落ち感がありません。そこさえ解かれば自分の中でかなりいい映画になったのだろうなあという感じです。 
 
一方で個人的には宮部の教え子でその後松乃(井上真央さん)と結婚する大沢(故・夏八木勲さん、染谷将太さん)の生き方にすごく興味を持ちました。「人は誰かの人生を生きていけるのか?」と。

尤も映画の中では大沢は本当に松乃のことが好きになって行った様なのですが、あくまで最初は搭乗機を交換してもらった「結果」を重く受け止め、義務・義理を果たす気持ちが大きかったのでしょう。どんなに好きになっても、二人の間には宮部の存在が常に付きまといます。私がこの映画で一番心に刺さったのは「それ以降、宮部さんのことを話したことはないが、お互い一日も宮部さんのことを忘れた日はない。」というセリフでした。実際にも戦死したお兄さんの許嫁や、妻だった方がその弟さんと結婚するケースはそれなりにあったとは聞いていますが、過去の制約を受けながら生きていくことについて、自分の答えが未だ見い出せていません。 

宮部が目指した「生きる」という価値観の対極として、この映画に出てくる「日本のために命を捧げることが名誉」という価値観が、建前上は大勢をなしていた時代です。誰かの人生を生きていくことが、戦死して行った人の人生の分も一生懸命生きるということだとしたら、なかなかまだ自分には受け止めきれない部分があります。

 まだまだ「個」という部分が優先されなかった時代で、ある意味自分は「生かされている」とか、「運命」という言葉で自分の人生を捉えることが出来る時代だったのかもしれませんね。だからこそ、我々は先人の悲しみの果てに、今を生きていることを感謝しなければならないと思いました。そして自分も生きる自由を家族にしっかりと伝えていきたいと思います。

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