【ネタばれ注意】 風立ちぬを見て来ました。
個人的にはジプリの作品では一番好きな映画になりました。今まではハウルの動く城でしたが。
 
大正から昭和初期と言う時代は、今よりも生きることに対する制約がはるかに多く、その中で二郎も菜穂子も精一杯生きたことが感慨深いです。

二郎の声は庵野監督が素人同然のアフレコだったわけですが、飛行機の設計で上手く行かないことや、後半の菜穂子に対する思いとは裏腹に、徐々に悪くなる彼女の病状を全部飲み込むには、あのくらいの抑揚の無さがいいのだろうと思いました。

一方で菜穂子役の瀧本美織さんの声は、彼女の病床の辛い人生とは逆に、張りのある凛とした声が余計に菜穂子の人生を切なくしてしまい、とても役に馴染んでいたと思います。

おそらく宮崎監督が伝えたかったのは、反戦でもゼロ戦の賛美でもなく、この二人の真っ直ぐな生き方を伝えたかっただけなんだろうと。

菜穂子は震災で助けてくれた二郎を何年も思っており、交際とさえ呼べない、ほんの少しの付き合いだけで結婚を決めてしまうのは、ある意味男性中心だし、人生への潔さも感じられます。だからこそ、そこに菜穂子の自分の思い通りにならない人生と、二郎に対する強い思いを感じました。

結局、菜穂子は最後、自ら二郎に看取られない方法を選びます。強い思いであればこそ、それを胸に秘めたまま、事を成す。
そこに儚さと美しさを感じずにはいられませんでした。

この映画は大人でないとわからないし、だから賛否両論あるのでしょう。でも、それはそれで健全だと思います。

だからこそ、私はこの映画は【Buy】です。とてもいい映画でした。ユーミンの「ひこうき雲」も涙を誘います。 

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