日経報道で、「コメダ珈琲店」を展開するコメダはアジア系投資ファンドのMBKパートナーズがコメダの株式を取得すると発表しました。
 MBKが2月にアドバンテッジ(出資比率78%)のほか、サッポロホールディングス傘下のポッカサッポロフード&ビバレッジ(同12%)などから全株を取得する。買収総額は負債も含め約430億円とみられるそうです。MBKによる買収を機にコメダは出店を加速し、国内1千店体制の確立を急ぐとか。

アドバンテッジの取得価格詳細はわからないのですが、丁度同時期にコメダ株を取得したポッカサッポロ(当時ポッカ)の譲渡益などが開示されているので、そこからアドバンテッジのリターンを推察してみましょう。

ポッカサッポロフード&ビバレッジは株式譲渡益として約34億円(帳簿価格5億5900万円)を計上するとのことなので、ポッカの譲渡価格は34億円 + 5.59億円 = 39.59億円です。
この39.59億円が全体の12%なので、コメダの全体の株式時価総額は39.59 × (1 ÷ 0.12) = 330億円 になります。
ですから、買収総額430億円のうち、約100億円が負債その他になりますね。

アドバンテッジはコメダの78%を取得していたので、
330億円 × 78% = 257.4億円 です。
ポッカサッポロは取得価格の7.08倍で売却しますから、同様にアドバンテッジの取得価格は、257.4億円 ÷ 7.08 = 36.4億円ということになります。

アドバンテッジのコメダ株の取得は2008年4月なので、約5年でのイグジットとなりますが、5年で7倍はIRR48%となり、取得額にはレバレッジも効いているでしょうから、リターンはおそらく50%を超える大成功のディールとなる様ですね。

一方で、当初コメダは上場を目指していた中で、おそらくファンドの期限でのイグジットとなり、セカンダリーバイアウトとなるわけですが、喫茶店業界で株式時価総額330億円の取得は、利益額がわからないにせよ、相当ハードルが高いと思われ、MBKの手腕が試されるところです。

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