実は私は今でもAmazonよりも書店で書籍を買う方が
圧倒的に多い。
専門書を買うことが多いので1冊5000円以上することが多く、やはり中身を見てみないと怖くて買えないということがある。
また書籍には書籍そのものが醸し出す雰囲気、気品があると思っており、それが自分にマッチするかどうかを確認したり、平積みされている書籍が「手にとって欲しい」と言ってきたり、「良い内容だからぜひ読んで欲しい」と訴えかけており、自分のセンス・目利きがそれに応える、若しくは止めるという駆け引きも楽しむ場所であると思っている。 

ただ、専門書以外の他のブースに行かなくなって久しい。
書店がつまらない。
売れ筋の書籍しか置いていない。そりゃ株式会社だし経営だもの、わかる。わかるよ。そうそう効率的経営ね。
だけどそこを突き詰めれば「最後は電子書籍だよね。本屋さんいらないよね」と思うわけだ。尤も日本では電子書籍が思った以上に伸びていないことは気になっているが、世の中は最後は必ず合理的な方へ流れる、と思っているので早晩電子書籍は普及していくと思う。(今日はこの議論はしない)

今、代官山「蔦屋書店」にいる。
私は現在2つのある企画に関与しており、それが偶然にも両方とも代官山「蔦屋書店」が大きな関わりも持っており、その実地調査のために来たのである。
中に入った瞬間、
その書籍のレイアウトのセンスの良さに感心した。 
木目を基調とした落ち着いた室内には、採光の良い窓から冬の日差しが差し込みとても明るい。
書店は大きく3つの建物に分かれ、書籍は人文・文学、趣味・デザイン・建築、料理・トラベル・文具に分かれ、それ以外に映画DVD・音楽CDの販売・レンタルのブースが大きくとられている。
驚いたのは、レンタルCDは全てがその場で視聴でき、書籍も含めてセルフレジで清算し、ほぼすべての電子マネーが使えることだった。
高校の時、
カシオペアとチック・コリア&ゲーリー・バートン が大好きだったが、お金がないため貸レコード屋でLPを借り、カセットテープに録音させ何度も聴いていた。その時のCDがここにあり、早速それをレンタルしiTunesでダウンロードし、今まさにこのPCで聴いている。

TwitterやFacebookで著名な田端信太郎さんがブログで言っていたのは、「書店は本を売るところというのは供給者サイドの考え、都合に過ぎない。」ということ。
まさにそうなんだな。

「蔦屋書店」はそれを見事に裏切ってくれた。

「蔦屋書店」が楽しい。
ここは本当に書店なのだろうか?
このワクワク感はしばらく味わったことがなかった。
なんといっても、ここに来店している人みんなが同じようなことを思っている様に感じる。

自分は曲がりなりにも金融で生活をさせていただいている。
だから全てのビジネスは例外なくエコミクス(経済合理性)が優先されるところだと、今でも思っている。ただここでその話をするのは野暮と言うものだ。

だからこそ、この代官山「蔦屋書店」にとても大きな価値があると思うし、応援したい。このチャレンジングな書店を企画し実際にオープンさせたカルチュア・コンビニエン・クラブの増田さんに感謝したい。
最後に田端信太郎さんのブログを紹介させていただく。

さて、カシオペアの「ASAYAKE」をもう一回だけ聴いて代官山「蔦屋書店」をあとにしよう。

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