さて、東京証券取引所は10日、韓国系オンラインゲーム大手のネクソンの新規上場を承認したと発表しました。以前から出るぞ出るぞと言われており、夏ごろにはファイナンス500億円くらいとのウワサがあったネームです。そこから倍にしてきました。

ブックランナーは野村、ジョイントブックでゴールドマン、モルスタです。
ご存知の通り、もともと韓国の会社ではあるのですが、歴史は結構古く、平成6年にソウルで創業し、平成12年に日本の会社を買収して日本に進出し、平成14年に当該発行体が設立されました。

で、売上高経常利益率44%(今期)と非常に収益性の高いオンラインゲームの会社ということなんですが、日本でオンラインはスクエニで株式時価総額1860億円、経常利益率4.3%、カプコン同1420億円、同13.2%、コーエーテクモ同635億円、同14.9%ということを勘案すると、ちょっと次元の違う話になるのかもしれません。

基本はPC中心で無料ゲームをリリースし、いろいろと課金していき、マネタイズモデルは日本のソーシャルゲームに近いのかもしれません。ですから、グリーの株式時価総額6380億円、経常利益率48.0%、DeNA同4165億円、同49.9%を見に行くことになるのでしょうかね。

では、なんでオンラインゲームなのに、こんなの収益性高いのかということなんですが、この発行体、一応日本の会社ではありますが、今期3Qまでの売上654億円のうち約72%は韓国からの売上であり、日本の売上は10%弱です。また、その売上のうち、オンラインゲームが90%を占めモバイルは2%くらいです。だから基本収益は韓国のオンラインゲームということになり、かなり見え方が変わって来ますかね。もしかしたら韓国はオンラインでかなり儲かる構造なのかもしれません。ですから、国別の収益率確認したいところです。
まあ、ビジネスモデルそのものについては今後専門家の方が解説してくれると思います。

さて、ファイナンスを見てみますが、想定発行価格は1,360円で、株式時価総額は5856億円(O.A含む)とちょうどGREEとDeNAの間に入って来ます。手元にまだ今期の業績予想のプレスが来ていないので確定出来ないのですが、3Qまでの当期純利益199億円をそのまま伸ばすと266億円となり、予想PERは5,856÷266 で、22倍になります。今期のグリーの予想PERは17.7倍ですから、それの上を行くことになります。しかもこれ、IPOディスカウントが20%~30%かかってるとなると、フェアバリューはもっと上ということになりますかね。はあ、とため息ですね(笑)

ここは今回グローバルオファリングも行う予定であり、国内公募3505万株、海外公募3495万株とほぼ同数、売出しは10万株、O.Aは第三者割当型で525万株(国内公募の15%)なので、1000億円超のファイナンスになります。流動性として重要な指標のオファリングレシオ(公募売出し÷発行済株式数)は17.5%であり、今年に入ってからのIPOのオファリングレシオが25.9%であることを考えると、今の株式環境を考えての事なのでしょうか、それでも結構遠慮がちな印象を受けますが、いかがでしょうか?

いずれにしろ、東証も大証との統合を見据えて、海外市場との競争を行わなければいけない中、韓国の会社が今の日本での上場を選んでくれたことは非常に嬉しいことですし、これが更に資本市場の弾みになってくれればと思います。ぜひ頑張って欲しいと思います。

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