日経によれば、昨年9月に会社更生法を申請した武富士のスポンサー選定で、海外勢の韓A&P、米投資ファンドのサーベラス、TPGキャピタル、国内の中堅ノンバンクのJトラストが参加した結果、A&Pファイナンシャルが11日に優先交渉権を取得したそうです。

A&Pは韓国で「ラッシュ・アンド・キャッシュ」というブランド名で事業展開しており、武富士の営業貸付金は最盛期の1兆7000億円から750億円に激減しましたが、法的整理に伴い、過払い利息の返還義務がなくなるため、A&Pのノウハウをいかせば、国内市場に参入し再建が十分可能だと判断したもようです。

このA&Pが交渉権を得た背景には、武富士が結果としてリストラ出来なかった有人店舗134店が評価されたとか。

うーん、高コストの有人店舗が評価されたのは皮肉なものではあります。過払い利息返還義務がなくなるので、それであれば経営としてまわるということなのでしょうか?
それでも750億円の金融債権は相対的にクレジットが低い債権ですから、今の日本の金利体系で事業として成り立つのかわかりません。

但し、今後の考えるヒントとしては、数年前銀行がコスト削減を行うために、中小企業向け融資に自動スコアリング融資を一斉に行った時期がありましたが、結果的にはシステムに安易に頼りすぎてしまい、新銀行東京に代表されるように不良債権を作ってしまった背景を考えると、この規模の個人向け債権でも対面融資にすることにより、不良債権率を下げることは可能になるかもしれません。

また、別の視点としては、貸出金利のキャップや融資総量規制がかけられた以上、適正な個人融資先を多く見つけるのは、この業界の今後の課題でしょうし、そのために有人店舗の役割は、今後期待できるのかもしれません。まずはお手並み拝見というところでしょうか?

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