昨日は大きなM&Aが3つリリースされました。
一つは日立子会社の日立グローバルストレージテクノロジーズのHDD世界首位の米ウエスタン・デジタルへの売却(3500億円)、もう一つはテルモの米医療機器メーカーのカリディアンBCTの買収(2100億円)、そしてモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)のブルガリ買収(4200億円)です。

M&A後のPMI(Post Merger Integration)とか、「企業文化が違うから」と日系企業がM&Aに今ひとつだった時代は、とうの昔に過ぎ去り、いよいよ本格的なクロスボーダーM&Aが既に始まっています。この時期に基本合意が出るということは、この規模のディールだと、ほぼ昨年秋口から始まっていた可能性が高く、となるとM&Aの企業選好は昨年の今頃から始まっていたと思われます。

今回のM&Aを見て思うのは、バイヤー側は世界のマーケットシェアのナンバーワンを取りに行くことにこだわっていたということでしょうか?

「世界2位ではダメなんですか?」
「はい、ダメです。」

1位になって見える景色もあるでしょうし、業界のリーダーとなることで、競争のルールを自分達に優位に組み立てることが可能になります。
きれいごとではなく、所詮ビジネスは「強者の論理」で動いています。

特に今回、テルモはカリディアンBCTをEBITDAの14.4倍で買収しました。しかもこの金額はエクイティ部分のみです。M&Aのレベル感では相当に高いと感じるプライスですが、それでもテルモは輸血関連事業のグローバルナンバーワンと、カリディアンの平均12%の増収に期待した。そして、このM&Aを活かすも殺すもマネジメントの経営努力です。

個人的には、最近のM&Aは中堅企業も含めて1/3近くはクロスボーダーの案件との認識です。そこには日系企業の売却もあれば、アセアン企業の買収もあります。

以前よく言われた「日本企業が買収された」というナショナリズムから、我々は既に開放されたと考えています。
これからも当たり前にクロスボーダーのM&Aが出てくるのでしょうね。

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