遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

今日は訳あって今、埼玉川越からこのエントリーを書いておりますが、
さて、昨年のM&A全体を振り返ってみたいと思います。
ロイターの記事では、2010年の国内企業のM&Aは金額が9兆2115億円と前年同期比で16%の減少となり、件数は2596件(同10%減)でした。こうして全体の数字が減少するなか、海外企業を買収・出資する「IN-OUT」の案件が急増したのが特徴ということらしいです。
 IN-OUTの金額は3兆3245億円と前年同期比1.8倍となり、件数は479件と同36%増と過去最高を記録。国内企業のM&Aの3分の1をIN-OUTが占めました。

小職も、アドバイザリー、投資案件を見ている中では、明らかにIN-OUTの案件が多くなって来ている感じです。しかも規模感としては上場会社だけでなく、未上場の中堅企業(売上100億円程度)にまでその様な案件に接触する機会が出てきていようです。

日本市場が成熟していく中、小売・サービス業が市場の拡大を求めて新興国市場に進出して行きたいのはヤマヤマですが、いざ一から現地法人を立ち上げて、サービス・商品を売るというのは、当然事前のリサーチを行うにせよ、非常に大変なことであり、それをやるのであれば、海外の会社を買収したほうが、顧客基盤、現地マネージャーおよび現地職員の確保が楽であるというのは容易に想像がつきます。

特に、小売、サービス業については、やはりその国の従業員にオペレーションをしっかりと学んでもらい、その会社の理念などを理解した上でないと、海外での成功はなかなかおぼつかないと考えています。そのためには現地のマネージャーをいかに育てるかということになりますか。これはM&A後のPMIに大きく関わる部分ですが、いずれにしろ、非常に時間のかかる仕事になります。
それでも、もうそこは避けて通れない時期に来ていますし、クロスボーダーM&Aはここ3年でおそらくM&A全体の半分になると思われます。

あくまで私見ではありますが、日本人は当初の環境の変化に対する抵抗は非常に大きいのですが、一旦その波が動けば、後の適応能力は極めて大きい。鎖国後の明治維新、敗戦後の高度成長、また、つい数年まで世界一高かったインターネットコストは孫さんの参入により、今や世界で一番安い水準となりました。

それを考えると十分可能性はあるかなと。ただ、今まではそのための外圧的なトリガーがありました。でも今度は何とか自分たちで能動的にそれをやらないといけない。ここが一番難しいのですが、でもそれをやれるのはここにいる我々であると理解しています。

今年もよろしくお願いいたします。

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