今日の日経でファーマの最近のクロスボーダーM&Aによる業績のの変化が書かれています。以前第一三共はインドのジェネリック大手ランバクシー買収後、管理体制等で大きなコストを強いられましたが,ようやく業績を押し上げてくる様です。武田薬品もM&Aに伴い足許純利益を400億円下げるようですが、今後の事業拡大にはマストかと。

 

一方でファイナンス面での企業価値を少し。

M&Aでは概ねのれんの償却が発生するわけですが、結構その額の大きさに買収を躊躇してしまう場合があります。ここでいうのれん償却が大きいというのは適正だと認識している価格での買収が前提ですが。

個人的には、将来の企業価値を高めるM&Aであると信じているなら、躊躇せずに買収を進めるべきだと考えています。

 

理由として、ファイナンス面ではあくまで企業価値は「キャッシュベースの利益」が前提だからということなのですが。


企業のB/Sは企業が過去に投資した企業の報告書に過ぎず、その資本が事業価値に変わったか否かは資本コスト以上の投下収益率を上げるための経営努力にかかっています。

現金収支を伴わない損失は経済実態としての重要性はなく、ほとんど見なくていい項目かと。

要はその企業の将来の営業CFや割引率にのどちらにも影響を与えない費用項目は、
正味現在価値であるNPVに影響を与えない。

さらに言えば、計上する損失は一過性のものであり、パーマネントではないことを市場は判断しているということでしょうか。

株主総会シーズンたけなわで、大半の企業はこれから有価証券報告書が提示されます。
短信でも開示してありますが、PL.B/S以上にCF、特に営業CFの改善度合いに注目することをお勧めします。

さらに投資CFも含めたフリーCFを見れば、多分着々を「次」への準備を行っている企業が見えてくるかも知れません。

引き続き参加者募集中! Hiroの投資銀行サロン