さて、4時半ですが(笑)
仕事が終わらず、持ち帰ってやっておりました。
これから1時間半くらい寝ます(笑)

キリン、サントリーの統合比率が1 : 0.7と発表されました。
この比率から何が見えるかキリン、サントリー、アサヒビールの有報を見てみました。
キリンですが、2008/12期の実績では、売上高2兆3035億円、EBITDA2419億円、昨日の株式時価総額は1兆4688億円、長期有利子負債は5005億円ですから、EVは1兆9693億円。EV/EBITDA倍率、いわゆるEBITDAマルチプルは8.14倍。

サントリー、実は継続開示会社であり有報が見れます。
サントリーの売上高は1兆5129億円、EBITDA1185億円、統合比率が1 : 0.7 だとすると株式時価総額は1兆282億円。長期有利子負債は1900億円、EVは1兆2182億円でEBITDAマルチプルは10.2倍。うーん。

アサヒビールも見てみましょう。
売上高1兆4627億円。EBITDAは1418億円、株式時価総額は8332億円、長期有利子負債は1797億円。EVが1兆129億円。EVITDAマルチプル7.00倍。

3社の経常利益率を見てみましょう。キリン4.5%、サントリー5.2%、アサヒ6.6%。

最も昨年の数値なのですべて整合しているわけではありませんが。
感覚的な話になってしまいますが、この統合はサントリーに優位に進められたような気がしますが、どうでしょう?
サントリーは未上場とはいえ、継続開示会社なので未上場ディスカウントはほとんどないと考えられ、フェアバリューでEBITDAマルチ10.2倍は、キリンの8.14、アサヒの7倍を勘案すると出来過ぎのような気がします。どこかの証券会社は想定比率は1 : 0.6が適当であるとのコメントも出ており、1 : 0.6 だとEBITDAマルチが9倍となりますか。
まあ、すわりの良い比率になったと思います。それでも高いですが。

1 : 0.7であれば、サントリー創業者一族で33.4%を取得できるそうで、かなりそのあたりの思惑も見え隠れしていますかね。最もグローバルで戦うための統合にオーナーとしての主導権の比率が絡むのもどうかと思いますが、現実的にはこういうことなのでしょう。

M&Aはすべてに経済合理性があるとは限りません。むしろそうでないことの方が圧倒的で、お互いの思惑、プライドも絡むのが普通です。Daelの落とし、いわゆるクロージングに持っていくためにはヒトの気持ち、ココロに触れることが大事で、ここがアドバイザーの腕ということになるのでしょうね。

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