さて、今度はバイアウト、M&A編です。

バイアウト
この分野も少しずつ優勝劣敗がつきつつある状況でしょうか?
この分野は多少ネームを出してもいいでしょう。
割り易いところからいくと、カーライルですが、先般ウィルコムの事業再生ADRを申請しました。ピッチの通信速度、クオリティに生き残りをかけた訳ですが、メガキャリアの前に苦境を強いられ、大きく投資政策も変更せざるを得ない環境となりました。
案件そのものよりも、日本でのDebt調達に信用を落としたわけで、今後カーライルがLBO資金を取れるのかが心配です。日本のDebtでなくてもいいのですが、外資系もまだシ・ローンまでは手が回らないのではないかと。一般的には現状投資の目線はEBITDAマルチプルで3~5倍。D:E =1:1くらいでしょうか? 
夏前にグロースキャピタルもアジアパシフィックに統合され、朝倉氏は産業革新機構のCOOとなりました。それに伴いバイアウトメンバーも含めて数名、産業革新機構に移ったようです。

ユニゾン・キャピタルは夏に1400億円の過去最大のファンドレイズに成功しました。
アデランスへのホワイトナイトの件は残念な結果になりましたが、少なくとも実損はありませんでしたので、コスモスイニシア関連以外には、まだまだ大きめの案件の仕込みは十分可能なのでしょうね。

アドバンテッジパートナーズもレックスHDのMBOに対する後始末が終わっておらず、am/pmについても、売り時を逸したことから、大きめのリストラが始まっています。
そういった意味では、案件の成約条件がきつくなっているかもしれません。

M&Aはリーマンショックで余力を残している企業が負け組を買収することで、規模に関わらず、Dealの件数自体は今後増えていくと考えています。日系企業は従来ほどM&Aにアレルギーはありません。というよりはこの縮小していく国内市場で生き残るためには、戦略的にもM&Aは避けて通れないというのが、私見です。クロスボーダー案件も然りでしょう。
そしてM&Aを成功させるためには、まさに統合計画であるPMI(Post Merger Integration)を行えるHRM、OBH的要素を備えたリーダー(マネジメントでなくあえてリーダーです)の存在がカギとなります。やはり派手な数字が飛び交うM&Aでも最後はヒトなのです。最近特にそのことを強く感じます。

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