しばらくDealで忙しく、また様々な個別のトピックに対してはコメントしずらい(いわゆる利益相反)場合も多くなり、若干更新頻度が落ちております。
そうは言っても、「実践型、最先端、志のファイナンス」を目指すべく引き続きやって行きたいと思います。

あのリーマンショック以降、大きく世界の経済は縮小し、信用圧縮に動いたのはご存じのとおりです。2009/3/10には日経平均終値で7,055円。昨日には10,370円でしたので、35%戻しましたが、今日の新聞報道の通り、9月の騰落率が主要20カ国で唯一マイナスであり、明らかに出遅れてしまいました。

産業そのものは各社相当なコスト削減を進め、損益分岐点を引き下げたとは思います。ただし、製造業に限って言えば、一先に回復の兆しを見せている新興国向け需要に対応するにしても、諸外国比劣後する部分はあるかもしれません。

それでも、環境・エコに関する意識の高まりの速さは想像以上のものでした。そういった意味では、今後この分野も含め、日本が第一線で活躍すべき、そしてリーダーとなるべき産業は着々と力をつけて行っているのでしょうね。

一方、「喉元過ぎれば….」ではないのでしょうが、再び、金融マーケットはリスク商品を開発し始め、企業は現金最重要(Cash is King)の時期から、再び、ROE、IRR指標を目指す経営に舵を切り出しました。

このサブプライムで我々が教訓で学んだものは、はたして何だったのかということになります。金融資本主義に対する悪玉、不要論は極端だとしても、金融は長期的視野が大事だとか、株主よりも従業員を大事に考えるべきだとか。切り出し方にもよりますが、かなりヒューマニズムとか、人生観よりのものが出てきたように思われます。

では、我々は何を教訓として学んだか。勇気をもって言えば、ファイナンスとしての「リスク」のみ。これだけ。

突き詰めれば今回の根源はCDO,CDSの組成時のリスク算出が間違っていた話であり、それをさらにスライスして販売したことそのものではありません。彼等は高格付だから買っただけの話です。あとは需給のバランスが崩れた結果としての今の状態だと考えています。

本当に100年に一度かどうかさえ疑わしいですが、そうだとしても、「100年に一度は必ず起こる出来事」であり、今回がそうだっただけの話だと。

1600年に東インド会社が出来てから資本主義は400年経ちます。
チューリップバブルもあれば、1930年代の大恐慌、日本の1980後半からの土地バブル、日米の2000年のITバブル、そして今回です。資本主義の歴史からすれば、それは起こるべくして起きた。

金融に限らず需要と供給のギャップがあるからこそ価格は変動し、大きくバランスを崩せばバブルが発生し、恐慌となります。人間は様々な思惑で取引を行う限り、これからもバブルも起こるし、クラッシュも起こります。必ず。絶対に。
今回私は、こんな簡単なことを深く学びました。

資本主義はこれからも変わらない。何も。
というよりも、このメカニズムそのものが資本主義だということなんだと思います。

投資家から大事なお金を預かっているファンドや機関投資家は約束された期間に
求められている収益を確保するために効率的な投資活動を行います。それが我々が学んでいるファイナンスです。そこには必ずリスク・リターンがある。そこを冷静に見極めるためのblogでありたいと思います。

「エコノミクスはすべてに優先され、マーケットは常に正しい」

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