ご存じのとおり、今日の日経でアデランスHD、ユニゾン、スティールの件が書かれています。

ユニゾンがカーライル、ベインを押えて、コンペティション(40社!!)で指名された理由のうち大きなものは「上場維持」だったということらしく、スティールが「上場廃止」を提示したものと、対峙するものでした。

教科書的には、大きくリストラをするのであれば、
大きな損失は免れず、既存株主のことを勘案すると、非公開化するということになるのですが、最近では再IPOしても、ファンドEXIT案件は値がトばず、なかなかリターンが取れないということもあるようです。


一方で、アデランスHDの業績自体も振るいませんでした。
売上74,998M → 70,463M △6.0%
経常利益 4,407M → 2,472M △43.9%

人件費が販売管理費の40%を占めるのですが、ここがほとんど、手をつけられていません。
後は減損対応で、最終損失は△2,172M......
今期は、人件費を抑えて、減収増益計画ですか。

経営陣はよっぽどスティールがいやだったのでしょうね。
ほぼ信頼関係は崩壊していたようです。

ユニゾンがどの程度の改革が出来るのかわかりません。
どこから玉塚さんを担ぎだしたのか(笑)
最近、評価は割れてますが.......

個人的にはまだどちらに肩入れするとは
言いづらい感じでしょうか?

プロキシーファイトまで、揺さぶりや、神経戦も含めて
また動きもあるでしょう。

しばらく見ていきたいと思います。



昨年のblogを載せておきます。


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2008/5/30

「日本的」資本主義という言葉があるのか解りませんが(笑)

ご存知の通り、昨日、アデランスHDの株主総会で、取締役再任決議が否認されました。
これ、株主提案でスティール・パートナーズが提示したわけではなく、通常の任期満了に伴う総会普通決議が否決されたということなんですが。

経常利益50%減で取締役再任否決か否かは株主が決めることなので、特に意見は持ちませんが、今回は29%を保有するスティールが、後ろで他の株主に働きかけたことによるものです。
今までは、考えにくかった一般株主の反乱(というより、全うだと思うのですが)が、現実のものとなりました。個人的には今回の採決は時代の流れの変化を捉える上で、エポックメイキングになるのではないかと思っています。

スティール・パートナーズ、あとは成熟市場を中心に食品では日清食品、江崎グリコ、ハウス食品等の株を保有しており、現在経営改善要求を行なっていますが、個人的には6月の株主総会に向けて、少なからず影響を与えると見ています。ただし、本音でいえばスティールももっと、突っ込んだ経営提案ご欲しいところですが。

日本市場における個別企業との交渉において頓挫していたスティール・パートナーズの立場に変化があると思われ、当面は各企業の「歩み寄り」もあるのではないかと。

今回、重要なことは、採決においてアクティビストがガチガチにコントロールしたのではなく、一般株主も自ら経営陣の能力を判断し、自分達の権利を「有意義に」使おうと思ったこと。
経営者にとってはこれ以上ダメージの大きいことはない。

ものをいう株主、こんな当たり前のことがようやくこの日本に起きようとしている。
だからこそ、経営陣は結果責任を負うべきだし、成功のインセンティブを受ける価値があると思うのですが、いかがでしょう?

我々は今、間違いなく新しい時代の入り口に立っている。
それだけで幸せだと思うし、「金融」を通して自ら時代の変化を
起こして行きたいと思います。


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