今日は書籍の紹介です。

野口悠紀雄氏
「金融危機の本質は何か」

http://www.amazon.co.jp/%E9%87%91%E8%9E%8D%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E3%81%AE%E6%9C%AC%E8%B3%AA%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B%E2%80%95%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9%E7%90%86%E8%AB%96%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%81-%E9%87%8E%E5%8F%A3-%E6%82%A0%E7%B4%80%E9%9B%84/dp/4492601775/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1235356806&sr=1-2 

サブプライム以降、金融危機についていろいろと書かれた書籍は非常に多いのですが、
運用者側、いわゆるファイナンス理論を駆使する側から警鐘する書籍としては、非常に平易に書かれていて、自分としてはもう一度、ブリーリー・マイヤー等を開くなど、
立ち止まって理論をチェックするのに、大変参考になりました。

題名の解は書籍を読んでいただくとして、

象徴的な話として、

P36
「市場は利用可能な情報を、価格に素早く正しく反映させるだろうか?」
いわゆる「効率的市場は」というテーマに対して、
筆者は「YES」との回答をしています。
オプション価格の形成論として、ブラック・ショールズモデルの発見以前から、オプション取引市場は存在していましたが、その算定方式はわからなかったにも関わらず、BS式を後日あてはめてみると、ほとんどが一致していたと。

だからと言ってBS式が無意味なのではなく、この算定式の発展によって、飛躍的にオプション取引が拡大したことに意味があると言っています。

これと関連する話とすれば、効率的に市場が機能しているのであれば、現時点で得られる情報はすべて現在の市場価格に反映されているはずであり、したがって将来の価格は現在知られていない情報によってしか変動しない。知られていない情報にを予測することはできないから、将来の株価を予測することはできない。つまり「株価はランダムに動く」結論づけられると。これを株価の「ランダムウォーク」と言います。

要は、株価なんて予想できないと。

ではバフェットやソロスはなぜ、投資で大金持ちになり得たか。
筆者は「偶然の産物」であると位置づけています。

コインゲームと一緒であり、コインを投げて、表・裏である確率は常に50%ずつ。
過去の結果には一切影響を受けない。

このゲームを何千回、何万回続ける。何万回勝ち続ける確率は極めて低くなる。
しかし。理論上決してゼロにはならない。彼らは「この勝ち続けた人」であると。

この手の話を皮切りに、オプション理論、CDS、為替、サブプライムの本質についても
説明して行きます。

あわよくば、我々でも誤解しそうな設問もあり、非常に勉強になりました。

中級者向けです。

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