この仕事をやっていると、MBO → IPO のシナリオを組み立てたりすることがあります。

以前、「MBO企業の7割が再上場計画なし」との記事が書かれていました。
まあ、確かに環境変化の中で業績悪化が理由であるのはわかりますが、記載されているネームをみると、そもそもMBOできる企業であったのかというシンプルな疑問が出てきます。

 MBOは基本的にはレバレッジを効かすので、営業CFがそれなりに潤沢でなければなりません。レンダー側の与信のひとつの指標であるDSCR(Annual Debt Service Cover Ratio 当期のCF/当期のDebt返済額)は3年平均で1倍~1.25倍(PJの現在価値で計算する指標もあります)ただし、レバレッジをかけ過ぎても業績が上手く伸びない場合、その後のフィナンシャルコントロールが効かなくなるため、DebtとEquityのアロケーションには注意が必要です。

 あとはやはり財務だけでない競争優位性が必要であることは言うまでもありません。
外部環境変化に耐えうるだけのブランド力、シェア、製品等......
再上場を目指すポッカ、キューサイ、明光商会、どのネームもBtoCでの知名度、シェアを持っています。あとここには出て来ませんが近々登場する数社もやはりそうですか。

で、再上場が白紙となっている企業は、
おそらくCFが不安定、価格競争に巻き込まれる部品メーカーというのが
透けて見えてきます。

MBOの巧拙は、マネジメントの質も大事ですが、
やはり事業特性を徹底的に調べ上げるということなのかと(笑)

ある意味「戦う前から既に勝負は決まっている」.....か?(笑)

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