今週の日経ヴェリタスの特集は「ハーバードの挫折と挑戦」なのですが、

HBSが築き上げてきた金融工学の功罪が書かれています。
ブラック・ショールズモデルの生みの親のひとりであるL・マートン氏は要約すれば「金融危機は金融工学そのものを否定するものではなく、運用の問題であった」と。

金融工学を過信した背景として、それを操る人間の倫理感の醸成。
金融工学そのものが複雑化されたものを「単純化」させるツールであることを
理解すること。

戦略論であれば、ポーターの競争戦略論がすべてではないように、
本来はBS方式のみがオプション価格の決定方式ではないのかもしれません。
一つの考え方のみでリスクを積み上げていったことによる大きなツケが今なのかと。

そうは言っても、不確実性のあるものの評価はこれからも行われるわけで、
金融工学は更なる飛躍のために、今最大の研究材料となっているようです。

証券化そのものとは若干異なるM&Aや株式・CB発行等、
いわゆる企業経営にとって不可欠なファイナンス・投資銀行業務は
これからも間違いなく残る。

引き続き我々はそこを理解してこそ、
力のある経営者になれるのだと思います。

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